水を表現

ジオラマを作成すると必ず行き着く問題に水の表現があります。
どれだけ建築物などをがんばってもその表現ができないとジオラマが未完成のままという事になりかねません。

ジオラマで水を再現する方法はいくつかありますが、最も簡単な方法は木工用ボンドを使う方法となります。
木工用ボンドは乾く前こそ白い色をしていますが乾くと透明になり、元々適度な粘性がありますので波打っている表現が手軽にできるという利点があります。
逆に欠点は耐久性で、長期の保存には向いていません。

ジオラマで木工用ボンドを使うときは、まず絵の具で下地を作る必要があります。
木工用ボンドは着色ができないので、色のついた下地を作った上で、木工用ボンドを上に塗る作業となるのですが、この時の注意としては木工用ボンドを厚塗りしすぎないように意識する必要があります。
木工用ボンドを厚塗りしすぎると、透明になるはずが白い色が残ってしまう場合があるためです。

下地の上に木工用ボンドを乗せたら、次は表面の波打っている状態を作る作業となるのですが、元々高い粘性をもっているのでこの作業は比較的簡単に終わります。波打っている状態にできたら後は乾くまで待てば完成となります。

とにかくリアルなジオラマが作りたいという方は木工用ボンドでなく透明レジンを使った水の表現方法をおすすめします。
透明レジンは硬化液を計量して混ぜる必要や、乾き始めるまで粘性がないので表面の処理を行うタイミングが難しいという難点はありますが、仕上がりの綺麗さはダントツで、上手く作れれば立派なジオラマができあがります。